本プロジェクトは終了いたしました。
沢山のご支援、まことにありがとうございます。 ご支援いただいた製品の発送は
9月上旬を予定しております。
今しばらくお待ちください。

【このタロットを制作するにあたって】

私は子供の頃から少々変わった子供でした。小学生の頃から近所の教会にたった一人で足繁く通い、祈りを捧げる時間が好きでした。中学生の時にタロットに出会いその頃からタロットに慣れ親しんでいました。文化祭でタロットリーディングをしたり、友達の悩みをタロットで解決するような学生時代を送りました。同時に禅にも興味を持ち、曹洞宗総本山である總持寺の一泊参禅会に参加したりしていました。

学校を卒業し社会に出てから人の世は悩みが尽きないということを目の当たりにしました。多くの人がいろいろな苦しみを抱えて生きています。私自身も苦悩と葛藤が絶えませんでした。
子供が腎臓の難病を患ったり登校拒否になり学校に行けなくなったり、離婚してシングルマザーとなり経済的に困窮した時期もありました。胃に穴が開くほど悩み、人生がとても苦しかったことを思い出します。

そんな時、瞑想に出会い改めてタロットを通して自分自身と向き合う時期が訪れました。
潜在意識を探る旅は何年も続きました。最初は、隠された潜在意識の中にある影と向き合い、ありのままの自分を認識することからはじめました。

普段明るく振る舞っていても実は自分のことが嫌いで本当は自信がなくコンプレックスの塊だったということを知りました。潜在意識の中に恐れもたくさんありました。そんな自分を隠して生きてきたということにも気がつきました。流されなかった涙がたくさん流されました。

タロットはいつでも私が隠しておきたい過去の傷や痛み、自分の嫌いな部分に優しく寄り添ってくれました。そしてそれらを正しく認識して受容することをサポートしてくれる拠り所であり、ガイダンスであり親友のようでした。

１９９９年に魂が完全に生まれ変わるような体験をして以来、世界は私にとって苦しみを体験をする場所からリーラ、神々の遊び場へと変容しました。
満たされなかったエゴはすっかり影をひそめ、いつでも宇宙に溶け込んでいるような深い平安の感覚に満たされて幸せを感じながら毎日を送るようになりました。

それと同時にいわゆる引き寄せが身の回りにたくさん起こるようになりました。当時はまだ「引き寄せの法則」という言葉はなく、自分の身に起きている奇跡を体験する度に、瞑想や自己探求の後にもたらされるギフトがあることも知りました。これら宇宙の法則とも言える真理を知ることで本当の幸せを手にすることができるということを多くの人に伝えたいという純粋な欲求が湧いてきたのです。

こうしてLove&Lightというサロンを立ち上げ、セラピストとしての人生が始まったのです。それはまるで運命に導かれるかのような体験でした。

私自身が体験した変容のプロセスは、今出会う多くのクライエントの役に立っています。どのように苦しみの輪から抜けだせば良いのか身を持って体験しているからこそ生きたアドバイスができるのです。

オリジナルのタロットを制作することは長年の夢でした。ライダー版もトートタロットもそしてワンオラクルカードも大好きですが、私が経験した魂変容のプロセスを表現するには少し物足りないのです。インテグレイテッドタロットには人間の醜さや影もたくさん描かれています。そしてそれを「怖い」と感じる人もいると思います。

その感覚は紛れもなく自分自身の内奥にまだ見ぬ隠された何かが眠っていて、受け入れ難いということを示唆しています。

「わたし」という存在を見つめ極めて行くと最終的に超自我という感覚に至ります。
「私たちの本質に立ち返るならば苦しみも苦しむ自分もいない」
「癒される傷も癒される人も本来いない」という禅の境地に至ります。

そこには決して失われることのない永遠の幸せが存在しています。
そして多くの方が本来の状態を思い出すことで幸せで豊かな人生を送ることができるということをこのタロットを通して伝えて行ければいいなと思っています。

画家の野々上聡人氏に出会ったのはこのタロットが生まれる７年前です。長年オリジナルタロットをこの世に生み出したいと願っていた私は、いろいろなイラストレーターにコンタクトし、多くの絵を観る機会を得ましたがピンとくるものがなく、タロットプロジェクトは長い間、頓挫していました。
　彼の絵に初めて出会った時の衝撃は忘れることができません。その絵から吹き出す命のほとばしり、原初的な生のエナジーが踊っているかのようなパワフルな絵に私の目は釘付けになりました。

当時オーストラリアに在住していた野々上氏と初めて話したのはスカイプを通じてのことでした。そして話している最中も彼の筆は、止まることを知りません。ずっと描き続けているのです。その時彼が描いていたのが「塔」の絵だったのです。

当時野々上氏が絵のテーマとして「塔」をよく描いていたこともタロット制作を依頼する決め手となりました。

タロット制作を終えたのち、野々上氏は岡本太郎賞の大賞を受賞。今では新進気鋭の若手アーティストとして活躍しています。今後の彼の活躍にも期待しています。

桑沢デザイン研究所卒業後、芸能プロダクションサンミュージックへ入社。所属タレントのHP、衣装、ライブグッズなど幅広くデザインを手掛ける。
2013年に独立。同年渡豪、現地で出会った野々上氏、佐野氏と共にKEBLUJARA productionを発足。処女作であるコマ撮りアニメーション「KEBLUJARA」がモントリオール世界映画祭にてノミネートされる。帰国後、スカウトをきっかけに芸能プロダクションABP.incへ所属。モデルとしても活動を開始する。
2021年にはタイ文字kawaiiをテーマにした自身のアパレルブランド『pecomushu』を起業。
マルチな才能を活かし現在も多方面で活動中。